
まずは、創業計画書を書いて新創業融資制度を受けましょう!
この記事の目次
新創業融資制度に必要な創業計画書とは?
日本政策金融公庫に融資を申し込む場合、いくつか提出する書類がありますが、その中でも、融資が通るか通らないかに大きな影響がある書類が創業計画書です。
この創業計画書とは、「融資したお金を返済できる根拠」の書類になります。
創業・開業したばかりの美容室や飲食店の経営者は過去の経営実績がないため、今回行う事業で利益を出して返済できるのかは不透明な状態です。
そこで、この創業計画書に【業種経験】【熱意】【売上見込み】【必要になる経費】などを記載することで公庫を納得させることができます。そのため、公庫担当者が創業計画書を審査することで、融資をしても大丈夫な相手かを判断するための重要な書類となります。
新創業融資を利用するための「創業計画書」の書き方
新創業融資制度を利用するためには、事業計画書ではなく、創業計画書の作成が必要です。
事業計画書と創業計画書は違う書類になるので勘違いしないよう注意しましょう!
創業計画書のテンプレートは日本政策金融公庫Webサイトからダウンロードが可能です。
PDFの場合は、印刷後手書きになり、Excelの場合は入力後印刷になるので自分に合った方法で作成しましょう!
創業の動機
創業の動機とは、面接で1番質問されやすい項目であります。しっかり熱意を込めて書いていくことが大切です。
どんなことを書けば良いのか
いざ、書こうとしても、『どんなことを書いたらいいんだろう…』かと思います。
例として、創業の動機を書いてみますので下記を参考してください。
美容師として10年経過し、顧客の人数売上なども安定してきた為独立を決意しました。〇〇駅近辺に美容室に最適な物件を仮契約ができたのもあり、現職場からも近いので顧客へのアプローチもしやすいと判断しました。店舗コンセプトとして縮毛矯正が得意なのもあり、近隣の美容室での差別化もできる為安定的な収益も見込んでいます。
このように、熱意の他にも、創業を決めた根拠や決めてをメインにわかりやすく書くことがオススメです!
経営者の略歴等
これから創業する事業では、経営者の方の過去の経験が重要な判断材料となります。
『美容師をやっていないのに美容室を経営したい!』なんてことは融資担当からはいい印象を得ることは難しいのが現状です。
どのような経験を積んでいるのか?というポイントとして、美容師なら『スタイリスト歴』や『勤続年数』『どのような立場だったのか』を記載しましょう!
取扱商品・サービス
自分が開業する美容室の商品となるメニューやどのような施術・サービスを行う事業なのかを記載します。
サービスの内容の欄
美容室で施術を行うメニューで構いません。
例えば、カット3000円やカットカラー8000円などと記入しましょう。
セールスポイントの内容
独立した美容室のセールスポイントを考え記入しましょう。
『近辺の美容室に縮毛矯正をメインとしてるところがない為、よりクセの強い髪質の方やダメージを気にされている方に提供します。』
など自分の強み・コンセプトを簡潔にしましょう。
販売ターゲット・販売戦略
ターゲットや戦略とは、どのような層に向けて集客をし売上を上げるのか?という面が向けられます。
『現職場でも30代の顧客が多いことから、主婦層の口コミから友人・配偶者などの紹介やSNS等で認知をして集客をします。』
上記の例のように、年齢層や集客の仕方を記入すると好ましいです。
競合・市場の状況
今回出店する美容室を、なぜその場所で始めるのかや競合他社との状況を記入しましょう。
『現職場からも近いこともあり、顧客の流入が図れると判断しました。周りの美容室も数は決して多くなく、ターゲットになる客層とセールスポイントを浸透させやすい。』
物件がたまたま空いていたや家賃が安かったとしても、決め手となるポイントを書かないといけません。
取引先・取引関係等
誰に対してビジネスを行うのかを記載する項目です。さらに仕入れ先は主にディーラーになります。
従業員
雇用予定の従業員の数を記入します。
しかし、気をつけないといけないのが雇用=正社員です。業務委託美容師を契約する場合は記載は必要ありません。
お借入の状況
実は、借入の状況は非常に重要な項目となります。隠していてもバレます…ので正直に記載してください。
しかし、何かローンを抱えている場合には、以下の項目を偽りなく書くようにしましょう。
借入先名や住宅や車などの使いみち・キャッシュローンなど、残金、返済額を間違い内容記載します。
車や住宅などのローンは印象が悪くなることはありませんが、キャッシュローンはとても印象は悪くなります…。
必要な資金と調達方法
1番重要な項目です。
必要な資金とは、内装費や物件取得料・運転資金を指します。調達方法では、日本政策金融公庫だけなら希望金額を記載しましょう。
必要な資金の合計金額と調達の方法の合計金額が一致するように注意しましょう。
事業の見通し(月平均)
これから開業する美容室は、実績がありません。そのため、事業の見通しを日本政策金融公庫の担当者にプレゼンをしないといけません。
「事業の見通し」では創業当初と1年後もしくは軌道に乗った後の売上などを記載します。
【創業当初】 【1年後】
売上…100万 150万
原価…5万 8万
経費…55万 82万
利益…40万 50万
さらに売上の根拠も記入します。
売上…客単価8000円×1日5人×営業日25日=100万
業務委託者1名と自分で125人の客数を見込み
しっかりと明確な根拠を示すことができる数字を記載してください。
以上が創業計画書の記入解説になります。
創業計画書を書いて日本政策金融公庫に!

難しく考えず記入して、融資を受けましょう!