
この記事では美容師の確定申告「白色・青色申告」どっちが節税効果あるのか?ということについて書いていきたいと思います。
- 白色申告と青色申告ってどういうことだろう
- 結局白色申告と青色申告ってどっちがメリットが多いの?
美容師で白色申告と青色申告どっちにするべきか!このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は白色申告と青色申告のやり方と税金のシュミレーションを解説していきます。
美容師さんの中で
- 確定申告ってなに?
- 確定申告って行う必要あるの?
という方向けに記事を紹介していますのでよかったらご参考にください。
この記事の目次
白色申告の方法
- 「白色申告は簡単」
- 「白色は適当で大丈夫だよ!」
確定申告を行う美容師の中ではそのような方イメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
大きく分けて行うことは
白色申告① 帳簿の記帳作業
「白色は記帳とか無しでいいんじゃないの?」と思っていた美容師の方、法律は年々変わってきています!
白色申告者は、300万円未満であっても平成26年1月からは記帳と帳簿等書類を保管が義務になりました。
白色申告の目的は、確定申告書と収支内訳書を作成し申告する事なので必要な作業として「記帳」と「決算」の作業が必要です。
日々の売上や経費などの作業を効率よく行う事で、白色申告にかかる負担は圧倒的に軽減されます。
フリーランスや日払いの業務委託・独立した経営者は、売上・売掛金(クレジットの支払い)・必要経費が毎日発生する場合は、1日の最後に記帳することが望ましいです。
白色申告② 決算書の作成
決算作業には、「棚卸」と「減価償却費の計算」が挙げられます。
棚卸は原則として12月31日に行ないます。
減価償却は、定額法でなるので1年の途中から使用する減価償却資産は、残りの月数分を算出する必要があります。
店舗を持っていない業務委託美容師は関係ありませんが、フリーランスの美容師は個人の薬剤の棚卸しはする事をオススメします。
白色申告の場合、10万以下のものは一括で償却できますので購入する金額も頭に入れておきましょう!
白色申告のやり方は、原則として正しく記帳すれば誰でも簡単に出来ます。
青色申告のやり方
- 「青色は難しそうだから白で良い」
- 「控除が高いけど敷居が高そう」
そう思っている美容師・経営者もいますよね?
だから税理士に任せたいけど金額がかかると思っている方や初めて青色申告をする人もやり方をもう一度確認してみましょう。
青色申告① 承認申請の手続き
美容師も、事業所得を得ているので青色申告の対象者となります。
承認を受ける為には、その年の3月15日までに納税地に青色申告承認申請書を提出しなければなりません。
その年の1月16日申請をする場合には、開始日から2ヶ月以内であれば提出することができます。
青色申告② 帳簿書類
青色申告の承認を受けた者は、複式簿記で記録しなければなりません。
これら帳簿は7年間保存しておかなければなりませんが、
クラウドの会計ソフトがあれば、とても簡単に保管と作業が出来ます。
青色申告③ 控除などメリットが多い
青色申告特別控除とは、
複式簿記での記帳し、貸借対照表と損益計算書を提出し申告した場合、最高65万円を控除出来るというものです。
白色申告では0円ですので、作業をするだけで65万円の節税になります。
青色事業専従者給与とは、白色申告の場合、家族の給与をはを支払っても経費とは認められません。
しかし、業務に関わり15歳以上の家族に支払った給与が認められます。
白色・青色の納税額の違いをシュミレーション
白色と青色申告の節税効果は実際どのくらい期待することができるのでしょうか。
白色申告と青色申告の税金計算を行なってみましょう。
事業所得 | 520万円 |
材料仕入高 | 20万円 |
経費(接待交際費・交通費など) | 50万円 |
この際、事業で使った金額を除いた金額が450万で計算していきましょう。
白色 | 青色 | |
事業専従者控除 | 86万 | 120万 |
基礎控除 | 38万 | 38万 |
青色申告特別控除 | なし | 65万 |
その他控除(社会保険等) | 40万 | 40万 |
合計 | 164万 | 263万 |
白色申告の専従者給与は配偶者86万円までと上限です。
しかし、青色申告の専従者給与は常識的な範囲であれば上限ないので月10万円の給与を支払ったとして120万円の専従者給与を計上しています。
450万の金額から164万を引いた284万を白色申告で
450万の金額から263万を引いた187万を青色申告では、
税率が大きく変わってきます。
白色申告の場合・・・284万×10%-97500円=186500円
青色申告の場合・・・187万×5%-0円=93500円
このように同じ金額でも控除に金額によって税金の金額が大きく変わってきます。
美容師の個人事業主も青色申告がオススメ
まったく同じ事業で金額も一緒なのに白色申告から青色申告に移行するだけで節税効果が出来ますし、住民税も青色申告特別控除後の金額で算出されるため負担も減ります。
少しでも負担額を減らしたい方は個人的には『青色申告』をおすすめします。
税務の知識がなかったり、イメージだけで難しいからやらないのはもったいないです。
白色申告をしようと思っているや今後確定申告をしようと思っている美容師は検討してみてはいかがでしょうか。