
時代の変化が激しい昨今、
「低収入ではあるが、固定的かつ安定的であること」が当たり前の雇用環境は、
「柔軟でない。逆に個人から活力を奪っている」と、ネガティブに捉えられるようになりました。
では、今の時代に合った組織や働き方とはどのようなものなのか?
今後の美容業界の働き方を変える為にBinervaでは、
美容師の新しい働き方として【週2日美容師】+【在宅ワーク】をしています。
なぜこのような働き方をするのかの意味と将来性を解説していきます。
この記事の目次
【週2日美容師】+【在宅ワーク】の働き方の全貌公開
組織にも働き方にも柔軟さが求められ、しかも活力が増すと言うのなら、
いっそのこと「美容師だけにとどまらない組織」という未来の組織像だってありえるかもしれないと考えつきました。
最近では、美容師の求人難だったり、美容市場規模が高くない理由から、倒産や閉店が後が経ちません。
そうした状況を目にする中で、
「美容室は美容師だけを雇用という形態にあまりこだわりすぎないほうがいいんじゃないか?」という思いが、
自分の中でだんだんと強くなっていきました。
「正社員+業務権限委任制度」がうまくいくのでは?という発想
「正社員+業務権限委任制度」という発想を構築しました。
週2日は美容師として、決まった時間・施術を担当してもらっています。
こちらはシフトを組み、現場に出勤してもらうので、顧客の流出が無いように事前告知し、SNSやLINE・ネット予約をしてもらっています。
従来の働き方とここは全く変わっていません。
残りの週5日は、自由にしてもらっています。
こちら側から在宅で出来るビジネスを渡し、週1回の成果レポートとミーティングをするだけです。
そこに「業務の権限委任制度」という形で、月につかってもいい「予算」と、
それをどこに使うかを自分でジャッジしていい「権限」を付与しています。
「予算」と「権限」があれば仕事ってしやすいですよね?
わざわざ、何かをするために資料を作るような事はないし、逆に美容師はそのようなことを習った事がないので無駄な労力です。
というか、権限委任こそが本来の仕事のはずです。
もちろん、仕事内容を1日でこなした場合は、
4日休んでもいいし、自分で請け負った仕事や他の美容室で働いてもらっても構いません。
でも、在宅でやる仕事内容は、基本web知識が必須になります。
この知識の高さと業績成果でインセンティブで給料アップが変わる仕組みを作っているので、
まず知識のインプットをし、アウトプットしながらトライアンドエラーをしてもらってます。
トライアンドエラーでの失敗は、ある程度仕方ないと思っています。
美容師のアシスタントの頃、失敗してもスタイリストが責任取ってくれましたよね?
何事も経験をし、失敗を糧に知識量と経験を積むことが大切だからです!
美容師もお金に対しての意識改革が必要!
美容師は職人肌の方が多過ぎます。
美容師=技術や満足度の追求の精神が高いのは素晴らしい事ではありますが、美容師もお金や収入に対しての意識の改革が必要の時期です。
美容師の仕事はセミナーやオンラインサロンなどの外部の収入がなければ、労働集約型です。
美容師がお客様だけを担当して収入を上げる事には時間と体力のキャパに限界があります。
今までの美容室は、なにかとお金の事に関して「他人事」のような印象があります。
もちろん、全てがそうで無いとは思いますが、経営者は、言わば舵をとる船首ですが、スタッフとは同列の位置です。
しかし、船首である経営者が同列の位置に立とうとしても、そのスタッフ自身が「他人事」だったら、やっぱりチームにはなれない事態が起きています。
会社をつくる時に大事だと思っているのは、「目的→目標→手段→実行」という落とし込みのところが必要です。
「所属」ではなく「参加」の意識を!
先ほどの「他人事」ですが、お金だけでなく、仕事もその中に含まれています。
仕事で大切にしたいのは、「所属」とか「契約」ではなくて、「参加」です。
というようなことを考えて、Binervaでは、参加による組織づくりを目指してやってきています。
美容師の仕事は、年齢や心身ともに消耗しやすい職種です。万が一、健康状態でない身体や精神になったら、異業種に転職を考える際ほとんどが高卒扱いが世間では現状です。
これだと、新しい就職先は目に見えて難しいか同じサービス業になるでしょう。
新しい雇用は経営者にもリスク分散の計算式
このような【週2日美容師】+【在宅ワーク】の働き方は経営者にもリスク分散になります。
週5日の美容師が退社した場合の、売上のリスクは大きいですよね?
このような週2〜3日の美容師を多くいる事で、退社した場合のリスクヘッジにもなります
退社だけではなく、出産を迎えた女性美容師や地元に帰省した美容師を短期間迎える事で顧客の流出も抑える事が可能です。
多くの美容師を雇用しないといけないのはありますが、美容師1人に対しての売上の期待や成長は今の時代では美容師に対して荷が重いです。
ここの期待や売上を減らす事で経営のリスクヘッジを減らせる事が出来ます。
重要なのは『参加』させるという意識。みんなが幸福度が高い状態で働いてもらうことが
組織や会社にとってもリスクヘッジ、利益に繋がります。
世間では働き方改革がすでに行われれている
労働環境の改善は、美容室だけでなく国全体に関わる課題です。
安倍晋三首相が「働き方改革実現推進室」を設置し、取り組みをしました。
最初は社員〜経営者まで「働き方改革によってどう変わるのか?」と関心がある方は多かったと思います。
美容室でも働き方改革を取り入れるために
- 働き方改革の目的と課題点
- 美容業界にも活かせる取り組み
を考えてみましょう。
美容室経営者・美容師は【理解力】と【柔軟性】がないと取り組むことが不可能です。
この柱を理解すれば、そこまで難しいものではありません。
働き方改革の取り組みとは?
まず、首相官邸のwebサイトから引用しておきましょう。
働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいきます
ざっくり言うと
- 【1】1人あたりの生産性を上げる
- 【2】非正規・正規雇用の雇用格差をなくす
- 【3】ライフスタイルに合う仕事の選択
- 【4】長期労働時間の見直し
この4点を取り組む事によって経済が良い方向に進むであろうという政策になっています。
他にも2018年、
事実上の「副業解禁」に出てきました。
ではなぜ、このような政策をしたかというと人口が減っているからだけではありません。
実は
日本の一時間あたりの労働生産性はG7(先進国)の中でダントツに最下位なんです。
「労働生産性の向上」は人口減少社会では不可欠で「効率化」が必要なのです。
美容業界も変化の時代
最近の美容業界の動向として、様々なものが生まれ、移り変わりも激しい業界です。
働き方に関しては、正社員のみだった環境でしたが「業務委託契約」「フリーランス」の流れが増加をしています。
個人事業主になったおかげもあり、給与(報酬)も増加しているでしょう。
しかし、収入の増加の影響なのか「プライベート」と「仕事」の両立を目指す美容師も増えてきています。
美容室の働き方改革の内容
政府の働き方改革を美容室で実践していたら問題が山積みになります。
【1】スタッフの営業時間の短縮
【2】時間短縮によるスタッフの確保
【3】生産性を上げる為の単価の修正
【4】人材キャパ以上の集客力
【5】スタッフ・役員報酬の見直し・改善
全部の項目を今すぐ取り込んだらたいていの美容室は、赤字経営になるでしょう…
しかし、スタッフが求めていたらどうしますか?
取り組まない訳にはいきませんよね!
そこおでおすすめするのが
- 直接雇用
- 年間休日140日以上
- 週休3日
を目標に掲げる代表の北原さんのDears 。
仕事とプライベートを両立でき、なお、高単価で集客力が高い!!
集客力が高いのに広告費5万以下・・・凄いの一言ですねw
Binervaでも今お伝えしている通り
【週2日の美容師ライフ】+【週5日の在宅ワーク】
を直接雇用をしています。
週2日は、美容師以外のスキルを学び・マネタイズ・企画を任せています。
このような雇用を今後、元美容師の主婦やなかなか目が出ない美容師を対象に
雇用を考えていくのが主流になっていくのではないでしょうか。
このように今までの美容師ワークライフに変化を付けて改革をしないといけません。
美容師だけでなく、他の収入源も必要
上記までは、経営者の目線です。
美容師自身も美容師以外の収入源を確保しておかないと将来の不安材料になる可能性あります。
他の収入源は美容師として働きながら他のスキルを身につける事になるので
基本、帰宅後などの在宅ワークとしてが理想になります。
美容師の労働集中型の働き方ではなく、在宅でできる不労収入型の仕組みや構築・スキルを身につける事が重要になります。
このスキルを身に付けると新しい武器を美容室にも還元できるかもしれません。
美容師が複業になる!若い世代は美容師だけの時代ではなくなる!
頭のいい美容師は、労働集約型のビジネスモデルに限界値あるのを理解し始めているはずです。
もちろん、最低限の技術や知識がないといけないが、そのうちアシスタントの修業期間ではなく、
技術や知識を教えてもらえるオンラインサロンのようなモノで学び、すぐにスタイリスト!なんて時代がくるに違いありません。
その後、フリーランス美容師や独立、もしくは美容師と何かの復業のような形態を若い美容師はなる可能性が高いとも思っています。
美容師が複業になる2020年を予想する!
今後、美容師だけでの仕事が減る事は間違いないでしょう!
- 美容師+投資関係
- 美容師+web関係
- 美容師+YouTuber
- 正社員美容師+フリーランス美容師
などさまざまな働き方が出てくるはずです。
逆にこのような働き方をスタッフがしてしまうと、
「固定給が安くても構わないから休みを週3日にしても欲しい」と先に言われたら美容室経営者は困るでしょう!