
働きかた改革が世の中で訴えられているこの御時世。
美容師の雇用環境を整える事は今後の美容業界の課題の1つでしょう。
すでに取り組んでいる美容室経営者の方の話もよく聞きますが
一般の会社では当たり前の話なのですので正直美容業界は遅れをとっているのが現状です。
では、労働者にとってどのような環境が理想なんでしょうか?
- 月15日(年間休日180日)
- 月30万以上
- 時間外労働0時間
- 年2回長期休暇
- 年2回のボーナス
- 福利厚生
いやぁ〜美容師には夢のまた夢のような雇用環境ですね(笑)
実際このような雇用環境ができたら求人はバンバン来るでしょう!!
でも夢で終わらせない為に、
美容室経営者は、利益を出しながら雇用環境を作り上げるには
どうしたら実現できるのでしょう!!
この記事の目次
美容師の働き方の現状
今では、正社員だけではなく業務委託やフリーランスの働き方もあるので
20日出勤や長期休暇も以前よりは取りやすいですが、
全く保障はないから気が抜けないのが現状です。さらに低価格化が進んでいます。
低価格の美容室が流行
美容師の人数に対して、美容室の数がアンバランスです。
その差が働いている美容師たちの雇用問題を良くできていない要因です。
美容室の数が多すぎて、町に至る所にあるのでお客さんからすれば来店する動機が価格に目を向けられてしまいます。
これだけで悪循環ですね…
もはや低価格に集客が集中し、スタイリストの技術が高くても本質の価値がなくなってしまいます。
そして価格競争の闇に陥ってしまっています…
本来、美容師と言う仕事はもっと価値がなければいけないのです!
【美容師は国家資格】だからにも関わらず、毎月ギリギリの生活の収入なのは理不尽で将来が不安になる思いませんか?
美容室のビジネスモデル自体の限界
なぜ、美容業界は雇用の環境がなかなか前に進まないのかというと、
美容室の経営自体の問題があります。
美容室の経営=労働集中型
の形が昔からの流れであるからです。
インターネットが普及しているにも関わらず、
マネタイズが発生するのは、お客様が来店しないと売上が発生しない労働だからです。
それに美容室の低価格と来店周期の延長も
美容室経営に負荷がかかってくるし、
美容室の数と美容師の人数・顧客や新規客の減少も
影響しているし・・・
しかし、
美容師の雇用環境を整える事が
実は、集客よりも大切なんじゃないですかね?
余談*「完全に美容師を辞めなくても良い!!リスクを分散しろ!」
かといって美容師を完全に辞めるのもリスクです。
新しい事を始めるにあたって
全部を白紙にして、1からスタートもきついので。
まずは、副業としてスタートする事をオススメします。
少しでも収入源があった方が生活面で安心だからです。
美容師を続けながら、副業に力を注ぎ、ある程度収支ができたら本職とのシフトチェンジしても良いでしょう。
万が一、美容師ができなくなったらどうしますか?
美容師しかしていなかったら、次の仕事は何をするのか?
このくらいリスクを抱えているんです。
今のうちに自分の収入になる事を思っている事がリスク回避になります。
月15日出勤・30万・残業無し・福利厚生は可能?
しかし、美容室の経営として
利益を出す事も度外視は出来ないし…
ボーナスも計算しないといけないし…
検証していきましょう。
- 家賃 /20万
- 人件費 /90万(30万×3人計算)
- 福利厚生/9万(給与の約10%とします)
- 広告費 /5万 (リスティング広告など)
- 消耗品 /7% (材料費や消耗品など)
- 光熱費等/3% (光熱費・通信費など)
- その他 /5万
- 利益 /70万
※売上をXとします。
この場合、売上はいくらになればいいのでしょう?
70万=(X×90%)-129万
X=211万
どうですか?
売上が多いor少ないと見るかは美容室経営者次第ですが
客単価が7000円の場合は約300名の集客
客単価10000円の場合は焼く220名の人数になります。
しかも1人あたりの生産性は約70万!
20日の勤務でしたら
1日平均5〜3人の入客で可能になります。
しかし、この方法には
重大な点があります。
それは、【家賃】と【広告費】の割合です。
ここが30万以上の場合は計算がずれるので自分の美容室のランニングコストを把握して
計算し直して下さい…。
でも計算上は今回の方法では
不可能・夢ではない事が実証されたのは事実です。
美容師が求めているものは今と昔は違う事を理解する
最近の新卒採用や中途採用が求めているモノは変化しています!
やりがいや有名になりたい・雑誌に載りたいなどが昔は主流だったかもしれません。
しかし、今では安定や福利厚生・プライベートとの両立が重要の項目になっています。
もっと言えば
お金は最低限でいいので、より自由な時間が欲しいという若者が増えてるそうです。
「甘ったれるな!!僕らの時代の美容師は・・・」
とお決まりのセリフを言いたいですが、それすらパワハラの時代です。(笑)
時代は少しずつ変化してます。
美容師の退職が多いのは逆にチャンス
美容師の離職率が多いのはご存知だと思います。
逆にこれはチャンスと見る事ができませんか??
退職する理由としては、
- 低収入
- 労働時間
- 休日
美容業界退職の理由のトップ3です。
月30万以上や出勤20日とか
美容師は求めていると思いますよ!
求人においてはそれが何よりの差別化になります。
雇用環境の改善により悩んでいる美容師は、気になる美容室になるかもしれません。
人がやってないようなことにチャレンジしていくことも大事ですね。
【美容師 やめたい】が検索上位に
理想通りに行かない美容師人生。
美容師が厳しいとは学生時代からは知っていたけれど・・
理想と現実はホント違いすぎる。
ふと思うと、こう考える美容師が多くなります。
もう…美容師辞めたい…
でもそれでも辞めない美容師も多くいます。
やる気をあげれたり、もしくはズルズルやる美容師も!
美容師を完全に辞めるのは自由だけど、自分らしく美容師としての働き方を
選ばせてもいいんじゃないでしょうか?
逆に、「美容師の働き方」にとらわれすぎていませんか?
美容師の働き方は無限
Binervaでは、多様の美容師の働き方も勧めています。
- 自由出勤制
- 土日休みOK
- 長期休みOK
- フレックス制
美容師のみ働き方では上記の制度を使っています。
もちろん、退職者が0ではありませんが
スタッフはのびのび働いています。
他には、週2日美容師+在宅ワークの社員制度も行なっています。
週2日美容師として、サロンワークをしてもらい
週5日は、在宅ワークと休暇を自由に組み合わせてもOKとしています。
もちろん、社会保障も取り入れています!
この制度を採用した理由としては、美容師としての将来を考えた結果なんです。
美容師以外もそうですが、
- 独立
- 属する
のどちらかになります。
しかし、会社がずっとある保障は全会社に共通してありません!!
そこで、在宅ワークにより
知識・技術・経験を美容師以外の内容を会社内でやってもらう制度を作りました。
今は、このようなネット関係をやってもらっていますが
将来、他の仕事も取り入れていきたいと僕たちは思っています。
美容室経営者も頭を柔軟にして欲しい!
Binervaの働き方は今の美容業界では、まだ「異色」の存在かもしれません。
美容師は従来の働き方では離職率が高すぎます。
新しい働き方をしたくても、できないのが現状です。
それは、経営者が決断しないと美容師は働けません。
今だからこそ、美容室経営者は頭を柔軟にし
働き方の改革を勧めてみませんか?
今、ライバルになる美容室がないからこそ様々な場面で【差別化】出来ますよ!
美容師の環境次第で経営者にもメリット
求人応募が増える。
まず求人が多く応募がくる可能性は高いでしょう!!
退職理由の3つを補うことにより悩みを持った美容師が求人応募が来ます。
しっかりと美容室のコンセプトに合う人材を採用する事ができるでしょう!
雇用環境が他になければ離職率も下がる
周辺に同じような雇用環境の美容室がなければ雇用についての不満も少ないでしょう。
わざわざ、環境が悪い美容室に行くのはデメリットでしかありません。
悪く言うと、「甘い蜜を吸わす事」も経営者の手腕の1つなんですw
離職率が低い事は顧客が離れにくい
Binervaの持論にはなりますが、
「顧客は人につく」
と思っています。
指名のお客様が徐々に増えていけば新規集客の広告費も削減できますが、
顧客=安定の売上
を確保する事ができます。
顧客が多ければ、店舗拡大も夢ではない!
顧客の増加・スタッフの定着が進んだら今度は店舗展開。
2店舗目の美容室経営者も夢ではありませんよw
このように上手くいくのが理想ですが、
雇用環境改善⇒スタッフ増加・定着⇒顧客安定⇒店舗拡大
の流れは
美容師の雇用環境を整える事により
最終的には美容室経営者のメリットが多いです。
求人に困っている美容室経営者は、
- 現在のランニングコストの把握
- 売上・生産性の計算
- 集客力の現状と予測
- 余剰にならない為の人材の人数
をまず理解して下さい。
その後に、自分の理想とする利益の金額を設定を目標を組み立てる事で
美容師の雇用環境の改善に進む事ができるでしょう。
求人の1番はホームページとTwitterの併用が理想
雇用環境が整っていても求人内容を発信しなくてはいけません。
どんなに良くても、世間に良さを伝えないといけません。
リクエストQJなどの広告媒体もありだと思いますが、
コストが・・・
その時こそ、自社のホームページに
求人情報を載せて美容師に拡散する事が1番伝わりやすいです。
美容師の働き方改革で美容室のブランド化も可能
美容室がスタッフをサポートしてあげれば、よりよい美容師ライフを提供できる時代がやってきます。
美容師が、自分らしい働き方を考えフリーランスが流行っているように
美容室経営者も、働き方を考えていきましょう!
実は、美容業界が気付いていない夢のような雇用環境。
もし美容師の働き方を改善出来たら
もし、雇用環境の改善に成功したら
周りの美容師・美容室経営者は気になって仕方ないでしょう。
実際は、不可能ではない環境を美容師に提供できます。、
「今まで求人が来ない・・・」と悩んでいたのに雇用環境を良くした事により
お店が安定的になったりスタッフが多いから店舗拡大しないと!!
みたいになれば最高ですね!!