
美容師も働き方が柔軟になってきています。
そんな中、最近流行っているのが美容室のシェアサロン。
昔は低賃金の正社員・パートしかなかった働き方から
高収入の業務委託が盛んになり、
今ではフリーランスも流行ってきています。
美容師のフリーランスとしての働き方が何故流行っているかというと
- 独立を目指している
- 自分のペースで働ける
- コンセプトを重視できる
などメリットを考えた時に、正社員で働いていては到底叶えられない目標を
現実の目標として捉えることが出来るようになるからです。
その中でも今話題の「シェアサロン」
しかし、
シェアサロン流行=市場が増える
ことになります。
この記事の目次
シェアサロンとは?
シェアサロンとは、美容室の1席を月間契約もしくは時間契約する事です。
面貸しと似ている用に感じますが、
美容師とお客様の信頼関係を大切にし、
それを目指す美容師さん達のコミュニテイが創れたらと思い活動をしております。
会社に縛られず、時間も自由に使えるので新しい働き方として広がっています。
自分のペースでお客様を担当出来ます。
シェアサロンをオススメの美容師は?
シェアサロンと契約する美容師は、
- フリーランスとして活動
- 独立を考えている・不安な人
- 元々地方で働いていて、中心地での集客をして行きたいと思っている人
- 色々な新しい考え方を求めている人
このように考えている美容師が多いようです。
確かに、独立よりまずシェアサロンを経験する事で
独立のリスクや資金の削減にも繋がるので理に適っていますね!
今の時代はフリーで転身は簡単
独立をするには、「場所」「資金」です。
フリーランスの壁となる悩みはまず「場所」です。
その場所の提供が増えた事により、お客様との「つながり」もでき
資金も月5万円程度ならば固定費も抑えられます。
独立のシュミレーションとしては最高の環境かもしれませんね。
急成長のGoTodayとは?
主に運営しているのは、オオイケモトキさんと古木数馬さん。
お互い現役の美容師ですが、古木さんの方はカルテアプリの「ライム」も運営しています。
2017年11月に、原宿シェアサロンGoTodayをオープン。
コンセプトとして
- 自分らしく働きたい美容室の為の個室型シェアサロン
- 美容室を「箱」だけではなく、個人やチームとして共存にしていく為の働き方を目指す
この2つを重視しているようです。
インタビュー記事を掲載していますので、よかったらご覧ください。
【シェアサロン原宿の美容室】GO TODAYの代表 大庭邦彦氏にインタビュー
料金は、
月間契約と時間契約の2つのパターンがあります。
月間契約は、
月5万円の基本料。
後は1ヶ月の個人売上の25%の支払いです。
例えば、100万の売上の場合・・・
5万+(100万×25%)=30万の費用になります。
特別な薬剤や交通費・広告費(ミニモとかブログのドメイン代とか)を引いても
結構な収入になりそうですね!
しかもオープンから8ヶ月。
原宿に2号店がオープン予定!
何と契約しているスタイリストは19人。
2号店を出すのはスタイリストの増加による
キャパオーバー!!!!!とのことです。
シェアサロンのメリット
シェアサロンのメリットとしては以下の3つでしょう。
- 開業資金が不要
- 設備が完備
- 借りたい時だけでOK
自分で美容室を開業したいと思っても
開業資金が難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。
一番のメリットは、開業資金が不要な点でしょう。
やはり、初期費用が負担になりますから!
すぐに事業が軌道にのるとは限りませんし、
経営の経験と勉強にもなるので、独立前にすることでもオススメです。
シェアサロンの金額に気をつけよう
しかし、シェアサロンの料金形態には注意が必要です。
料金は下記のような形が多いです。
(1)売上の25%〜の金額(材料費無し)
(2)月額15万円+材料費
(3)時間/1H 2000円+材料費
これだけ見ると、利用しやすいといった印象にみえますが
実は違います。
自分の売上にもよりますが、利益率にかなり差が生じます!
シェアサロンの利益シュミレーション
美容師のモデルとして、
平均時間・・・2時間
平均単価・・・8000円
客数 ・・・50人
材料比率・・・10%
このような美容師Aさんの利益シュミレーションを出してみましょう。
美容師Aさんの場合…
(1)400000×75%(100%-25%)=300000
(2)400000-150000(月額費)-40000(材料費)=240000
(3)400000-200000-40000(材料費)=160000
少し見えにくいかもしれませんが、
40万ぐらいの売上なら、(1)が一番高い利益になっています。
同じような条件に見えますが最大で、14万円の差が生じます。
しかし、売上が100万近くいくと
(1)と(2)では全く利益が同じになります。
よって、100万以上売上があるのフリーランスは、
(2)の方が高くなる可能性が高くなります。
シェアサロンを利用する上で、注意が必要なのが
自分の売上の管理と集客性を持っていないと、
損をする可能性があるので条件を把握しておきましょう。
自分にあった契約をするのがオススメですね!
美容師のメリット・デメリット
美容師のシェアサロンを利用する、その他のメリットとして
- 自分のスペースを持ち、自分らしさを持てる。
- 個室ではお客様とのパーソナルスペース
- 美容師同士のコミュニティーが広がる
- 経験者の情報交換が正確
- 収入も上がる可能性大
- 独立の経験にもなる
同じ方向の美容師が多い方が、自分のブレがはみ出なくなりそうです。
反対にのデメリットかな、と感じる部分は
- 面貸しよりかは高いかも?
- 指名客がいないときつい
- 都市部は良いが、まだ地方の契約は難しいかもしれない
今後、出店エリアの拡大に注目したいですね。
美容室経営者は、シェアサロンに移行可能か??
GoTodayを例に出しましたが
シェアサロンの資金の流れは分かりましたよね?
月会費+25%が運営費になります。
普通の美容室と違うのは「広告費」の違いです。
75%の歩合を支払うにはお客様への広告費は0に等しいと思います。
なぜなら集客は美容師個人個人がするからです。
逆に、デジタル広告やブログ・SNSの拡散で使う「美容師の募集費」が少しかかるぐらいでしょう。
結構、いい業態だと思いますが
シェアサロンの運営は行うとなると、実際は難しいと思います。
運営しているオオイケさんと古木さんの存在が大きいからGoTodayは運営出来ている点も無視はできません。
コンセプトが曖昧な状態では、ただシェアサロンと名乗るだけだと面貸しと大差はないと思います。
その点を考えると誰でも出来る業態ではないかな、というのが僕の見解です。
まとめ
シェアサロンは新しい働き方として提供する場所として必須になります。
しかし、名前だけのシェアサロンも増えてくると思います。
フリーランスとして働くには、
GoTodayのような自分に合う場所を探さないといけませんね。
今後も目が離せないですね!